ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

恋鏡~双つの魂、焦がれし姫~ 镜·双城  Mirror: Twin Cities

 

『镜·双城   Mirror: Twin Cities』 ★3

 

李易峰(リー・イーフォン)さん、陈钰琪 (チェン・ユーチー)さん 主演の古装ラブファンタジーです。全43話。

 

李易峰(リー・イーフォン)さん、「古剣奇譚 ~久遠の愛~ / 古剑奇谭」を視聴しました。「古剣~」は出演されていた俳優さんたちが、今ではみなさん主役をやられるような活躍をしているドラマ。(日本のドラマでも学園ものとか見ると、今やすごいキャストじゃん!というのありますよね「ごくせん」とか)そんなドラマの主役をやられ、まだ華流ドラマの走りだった当時とても人気だった俳優さんという私の認識なのですが、私はこれが二作目となります。「青云志」を見てないのがいけないのね、きっと(でも、ドラマ出演は「古剣~」後少ないと思う・・・)。

陈钰琪 (チェン・ユーチー)さん、「未央-BIOU- / 锦绣未央」「霜花の姫〜香蜜が咲かせし愛〜 / 香蜜沉沉烬如霜」とまだ脇を固めていた頃の作品を視聴。主役の作品は見たいものがあったが見れていず(「月上重火」とか「两世欢」とか)、最近の現代もの「昔有琉璃瓦」は何でか途中棄権状態(完全リタイアする気はないのですが・・・)というちょっと縁が薄い美人女優さん。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

(華流古装ファンタジーはまずその世界観から)古代神話に云荒という不滅の大陸があり、そこに空桑、泉先(海の中で暮らす鲛人)、苍流という三つの民族が暮らしていました。

七千年前に空桑の 琅玕 と 白薇 は戦いの末 云荒を統一して、泉先 の龍神を封印して泉先の鲛人たちを国(海底)に帰れないようにしてしまいました。

そして、七千年後、空桑の人々はに泉先の鲛人たちを奴隷のように扱っています。空桑白氏の娘で、剣聖の弟子でもある 白璎 は修行を終え空桑の街へ帰ってきたのですが、捕まえられ運ばれている 鲛人を見つけて怪しみその後について行きます。

鲛人たちが連れていかれた場所、星瀚云庭には化生池という、まだ性別を選んでいない鲛人が入ると強制的に生まれ変わらせる池があり、そこに入り失敗した鲛人は玉石になるのです。

鲛人の 苏摹 は星瀚云庭に忍び込むため自ら捕まった鲛人といっしょにいたのですが、海魂珠という玉石を探している時に 白璎に見つかってしまいます。

白璎は 苏摹が捕まっている鲛人のためにここにわざわざ来たことを知っていて、自分も空桑の人々の鲛人の扱いをよく思っていないので、逃げる手助けをします。

星瀚云庭で生まれ変わりのショー(失敗した玉石の取引をしている)が始ろうとする時、真岚 という男を追って空桑の将軍 西京 がやってきて現場は混乱します。

その隙に化生池の底に海魂珠があると知った 苏摹は池に飛び込みその珠を取ってきます。

その混乱を切り抜けた 苏摹は仲間の如意夫人に海皇だと跪かれます。

そして、西京に捕まり空桑の王城鏡城に連れてこられた 真岚は自分が空桑の皇子だと告げられます。そして、空桑の皇帝の証、天の指輪に選ばれ皇太子になります。

そして白氏の娘である 白璎は皇太子妃になることが決まっていて、鏡城に入宮することになります。

空桑の皇帝は体調がよろしくなく、政変が起きそうな不穏な空気があり 真岚に早く跡を継がせようと急いでいます。そして結婚のために鏡城に入った 白璎のもとに、仲間を殺すと、裏切り者の青王に脅された 苏摹もやってきます。

鏡城で再び 苏摹に(苏摹は目が見えない状態で初めは太子妃が白璎と知らない)会った 白璎はどんどん 苏摹に惹かれて行くのですが、太子以外の男に恋をすると白氏の娘だけが引き継ぐことが出来る、土の指輪を引き継ぐことができず、苍流が攻め入ってきている今は指輪に選ばれないことは絶対に起こってはいけないことなのです。

でも、二人は思い出作りに鏡城を抜け出し、デートしている所を捕まってしまい・・・、白璎は自分が死ねば、別の白氏の血が流れる娘が土の指輪を引き継げるので、鏡城から飛びおりるのです。

苏摹は 真岚に命は助けてもらえるのですが、天阙之外(辺境の地、って感じか)に追放されてしまいます。

空桑と苍流は本格的な戦争に突入します。

そして、100年後、空桑は敗れ云荒は苍流が治める土地になっていて、真岚は天の指輪と共に封印され、土の指輪に生かされた 白璎は生き残った五王ともに眠りにつかせた空桑の民を守りながら、反撃の機会を狙っています。そこへ、苏摹が戻ってくるのです・・・

こうして、海皇として泉先の民を助け、海に戻すため戦う 苏摹と、空桑の民を元に戻すために戦う、白璎と真岚。そして100年前の反乱から苍流を影で助けている謎の人物 鸷者 との戦いが始まって行きます。(長くなってしまった~)

 

 

このドラマの私の一番は

 

海皇 苏摹の献身と愛、です。

 

とにかく 苏摹の愛が深い、さすが海の底で暮らす海の王。

化生池で無理やり性別の選択をしない限り、鲛人たちは好きになった相手に合わせて性別を選び、一生に一人しか愛さないという、愛情が深すぎる民族(しかも非常に長寿なので人間に惚れちゃうと先に死なれちゃって老後は完全に孤独が決定という・・・哀しい性)。

そんなですから、白璎が生きていたので、もう愛情が駄々洩れ状態で、何でもしちゃう。自分の背負う責任も果たしながら、白璎のために出来る事なら自分の犠牲などこれっぽちも気にしない、というもう愛が、無償の愛が、素敵でした。

白璎さんも、苏摹大好きは再会から溢れちゃいますが、こちらは100年前の自分の選択で戦乱になり多くの犠牲を生んだので、自分の愛より責務を今度こそ全うしようと心を鬼にしています。

ラブラインとしては辛い展開なのですが、二人の強い愛情がずっとちゃんと伝わるのでそこはとても安心して見ていれて・・・良かったです。

そして、愛情深く献身的なのは王だけではなくて、鲛人たちの頑張りがすごくて、もちろん自分たちが海に帰るためではありますが、空桑の方たちほとんど何もしてないじゃんと、つい突っ込んでしまう(7人以外みんな眠っているですが)。後、後半はみんな色々気づくのが遅いのです。(「えっ、まだ正体気づいてない感じだった?」とか「あれ、強制的な洗脳ってあったよね?」とか、つい画面に投げかけちゃいます←まあ、古装あるあるですが)

 

序盤、天の指輪の借りの持ち主となる、苗族少女(別の大陸の人?)那笙の行き過ぎた無邪気さがどうもダメで(わかるんですよ、無理やり選ばれて大変な目にあってますから)、寝かしてしまったんですね、この作品。でも、李易峰(リー・イーフォン)さんの新作が始まり、急に再チャレンジの意欲がメキメキと湧いてきて、遅ればせながら完走しました。

再チャレンジしたら、実に華流古装ファンタジーというスタイルで、壮大な世界観と舞台のラブファンタジー、良かったです。

 

 

                     (画像出典 百度百科)