ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

暗夜行者 Day Breaker

 

『暗夜行者 Day Breaker』 ★3

 

李易峰(リー・イーフォン)さん、宋轶(ソン・イー)さん、主演の麻薬捜査ドラマです。全24話。

 

李易峰(リー・イーフォン)さん、「古剣奇譚 ~久遠の愛~ / 古剑奇谭」「镜·双城」を視聴しました。カッコイイのに愛らしいという不思議な魅力があるな、と思ってます。

宋轶(ソン・イー)さん、「贅婿[ぜいせい]~ムコ殿は天才策士~ / 赘婿」「风起洛阳」を視聴しました。

女主なので、宋轶(ソン・イー)さんを紹介しましたが、ドラマ内容的には、冯德伦さん、宫海滨さんとの、三人の男の物語です。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

(犯罪捜査もので、悪人は誰?という謎がございます。あらすじを全く知りたくない方はこの先ご注意下さい)

 

 

 

 

 

 

 

华城(架空の街)では長年麻薬の密売が蔓延り、その被害は留まる所を知りません。

华城警察では、潜入捜査官たちの必死な捜査の結果、华城の麻薬密売のボス 帕拉 と金三角のボス 坤托 との大規模な取引を知り、一網打尽にする麻薬撲滅作戦を実行します。

しかし、警察の動きが 坤托にバレ作戦は失敗、警察側は大きな被害を出しますが、帕拉も死に、坤托は逃げます。

帕拉の部下として潜入していた  骆翔 は失敗した時には自分を殺せと先輩の潜入捜査官に言われていて、その狙撃地点から先輩を撃とうとするのですが、そこへ警察官が来て、自分が撃たれてしまうのです。

五年後、

骆翔にそっくりなタクシードライバー 陈陌 に华城警察重案組組長の 廖永嘉 が近づきます。廖永嘉は麻薬撲滅に力を注いでいる警官で、帕拉亡き後の华城での麻薬組織を一掃する計画を立てているのです。そのため 骆翔 そっくりな 陈陌に 骆翔になって 新興勢力である 梁龙の元に潜入して欲しいと頼むのです(骆翔が前回潜入していた時に兄弟のような仲だったため)。

ただのタクシードライバーの自分には無理だ、と断る 陈陌ですが、娘が腎臓が悪く緊急手術が必要でそのため大金を用意しなければならなかったのです。その大金を 廖永嘉が用意してくれたため、廖永嘉のいう事を聞き、 骆翔となり 梁龙の元に潜入する 陈陌です。

廖永嘉の作戦は内密に行われていて、警察内部でも沙副局長しか知りません。その沙副局長から 于升海という警官が配属されます。

廖永嘉と 于升海から色々な知識を叩き込まれ、陈陌は 梁龙に会い自分を 骆翔と信じ込ませることに成功して、彼から华城での麻薬取引の現状を知り得て行くのです・・・。

 

 

このドラマの私の一番は

 

潜入捜査って難しくて危うい、です。

 

主役である、骆翔は揺ぎない感じなので不安なく見ていられたのですが、廖永嘉と 于升海の二人が初めからグレーゾーンにどっぷりで、不安しかない展開で。

特に、于升海の生き方が哀しかった・・・。

麻薬捜査官としての初仕事で仲間全員が殺される中、自分だけが命を見逃してもらう。その組織、南亚帮のボス 蔡之明に警察内の間諜として使われるのですが、警察側からは潜入捜査をするための捜査官として使われるように・・・。

その過程で 廖永嘉の命令で友人を殺す羽目になってしまいます。

二重スパイのように生きながら、警察では麻薬撲滅の立役者としてポスターにまでなっていく。そんな時、自分が殺した 骆翔にそっくりの男に会うのです。

しかも、もう関わりたくないと思っていた 廖永嘉と共に。

于升海には 廖永嘉がどこまで何を知っているのかが分からない。でも、廖永嘉は自分の事を理解してくれているように振る舞いながら、過去をチラつかせてくる。

麻薬を憎んでいるし、知り得た情報で売人を逮捕もしている。でも、南亚帮の蔡之明が华城に進出してくると状況が変わって来てしまうのです。自分が殺した友人の奥さんと子供を盾にとられ、揺さぶられてしまう。

骆翔の味方でありたいのだけど、完全に骆翔を信じる事も出来ず、廖永嘉にも圧力をかけられていく・・・。

自分はどこで道を間違えたのだろう・・・

そう苦悩する 于升海の生き方が哀しかったです。骆翔が、殺されそうになったのに、彼を信じて行動する所が、最後に彼を救ったかな。

廖永嘉の方は・・・。

全編を通して、かなり仲間が死んでしまうのですが、良い人たちが犠牲になっていきます。ラストの 苏青竹(骆翔の恋人役として最初の潜入で一緒に行動していた警官。骆翔が死んだ後、警察を辞めていたけど、陈陌が骆翔となるのに 廖永嘉に引っ張ってこられた。)の死など必要でしたか?と思ったほど。

それに比べれると、廖永嘉さんって・・・と思わないではいられなかったです。理由はあれど、その後の行動は利己的としか思えない。犠牲になった人が多すぎるでしょう、とモヤモヤが残りました。

麻薬の恐ろしさを伝えるドラマなのですが、捜査官たちが翻弄されてしまうのはお金の方。麻薬=お金のわけですが、麻薬が怖いというよりお金と組織のやり口が恐ろしいなと、思いました。

アメリカドラマの潜入捜査ものを見ていてもいつも思うのですが、潜入捜査官ってすごいというかどう自分を保っているんだろうと考えてしまいます。何年も悪の組織に仲間として潜り込んで・・・って、訓練でどうにかなるものなんだろうか?ずっと嘘をつき続けるって、と余計なことまで色々考えてしまいましたね。

 

24話と短めですし、スピーディーな展開で一気に見たのですが、視聴後感が私は良くなくて、★は3にさせて頂きました。

 

 

 

                    (画像出典 百度百科)