『时光与他,恰是正好 Time and Him are Just Right』 ★4
卢昱晓(ルー・ユーシアオ)さん、吴俊霆(ウー・ジュンティン)さん、主演の青春ドラマです。全25話。
卢昱晓(ルー・ユーシアオ)さん、「明天也想见到你」を視聴しました。イメージがこのドラマとまったく違い、確認を取った後も本当に同じ女優さん?と「明天~」もとても好きなドラマなので思わずちょっと見直しをしてしまった。同じ人だった(当たり前)。私は未視聴ですが「悠久の縁(えにし)~百霊潭~ / 百灵潭」にも出演されてます。
吴俊霆(ウー・ジュンティン)さん、初めてお目にかかりました。今ドラマの役がすごく良かった、もうハマり役でした。
このドラマの簡単なあらすじは
季君行 は学校の駐輪場で「久しぶり、元気だった?」といきなり見知らぬ女の子に抱きつかれます。驚き一瞬固まってしまいますが、突き放して教室に向かうのです。
するとその子は転校生として同じクラスになるのです。その子 林惜 は 李君行に気が付くと隣の席になりたいと強引に隣の席に座ってきます。そして、「友達になりたい」と言うのです。突飛すぎる行動に苛立ちすら覚える 李君行ですが 林惜はその後もしつこく付きまとって来ます。どうしても自分から離れてもらいたいと思った 李君行は無理難題を言ってそれが出来たら友達になると言うのです。
でも 林惜はその三つのお題を見事にやってのけるのです。(落ち葉が空に舞い、星が地上で光る、学年主任の先生のカツラを取るというお題)偶然にもカツラを本当に取ることに成功した 李君行と林惜は罰として反省文を校内放送で話すことになり、そこでも 林惜は「あなたは私を知らないが、私はあなたをずっと探していた。会いたかった」と告白にも聞こえる言葉を言うのです。慌てて放送をストップさせるものの、林惜の涙に言葉を失ってしまう 李君行。
しかも家に帰ると、狂った女 林惜が家にいるのです。遠い親戚で学校の寮に空きがなかったので当分一緒に暮らすの、ちゃんと面倒見てと、母に言われる李君行。文句をいうも認められません。
実は 林惜の兄は交通事故で亡くなっていて、兄の心臓が 李君行に移植されたと 林惜は思っているのです。
初日は失敗したと思うものの、林惜は絶対に友達になって兄とやれなかった事をやるんだと心に決めているのです。
こうして、突然現れた積極的な 林惜にお堅い優等生 李君行が振り回されながらも、どんどんその積極的で一生懸命で真っすぐな所に惹かれていく・・・と物語は始まっていきます。
このドラマの私の一番は
林惜が高考を受けられず、浪人をすることになってしまうことで生まれた二人の距離です。
このドラマ、始まりが二人の結婚式のシーンなんです。なので、終わりがハッピーエンドなのは分かっている所からスタートします。
ただ、ただ急にいなくなってしまったお兄ちゃんにまた会える、その一念で信じられないほど積極的に行動している 林惜。でも事情を知らない 李君行はその積極性を狂っていると思いつつも(自分をこんなに好いてくれる女の子とおもっているので)林惜の一生懸命さ一途さを知るたびにどんどん惹かれていくのです。
この仲良くなっていく過程がもうザ・青春で、すごく良かった。ライバルの男の子 秦恺 がまたすごくいい子で。
そして、李君行が事情を知る。でも、お兄ちゃんの心臓をもらったのは自分ではなく、弟なのです。林惜は勘違いしてたんです(これ視聴者には早くにわかります)。
すごく仲良くなって二人ともお互いを思う気持ちが育ってきた中、林惜は自分の勘違いに気づかされるわけです。自分は兄だと思っていたから 李君行と仲良くなりたかった、惹かれていった・・・自分の気持ちが分からなくなってしまう。
でも、李君行に始めからやり直そうと言われ、二人は改めて絆を取り戻すのです(中国では恋愛は大学からですからね、どんなに惹かれていても、まずは高考、ですね)。
李君行、林惜はクラスメイトの仲間たちと友情を育みながら、人生の岐路、高考を目指すのです。学覇の李君行だけではなく、林惜も十分優秀で皆で京華大学(トップクラス大学)を目指すのですが(李君行は一緒の大学に行きたいために留学を諦めます)、高考の日に、林惜の父が事件に巻き込まれ、危篤になってしまうのです。
これで、大学に行けなくなってしまう林惜。一年浪人してみんなのいる大学を目指します(仲間全員、京華大学へ受かる)。
高校卒業時点でもうお互いの気持ちは分かっていて、でも一年は我慢の年になるのも分かっている。二人は必ず来年大学で会おうと、約束して新生活になるんです。
そして、浪人生である林惜は、学校に携帯も取り上げられ、電話できるのは月に一回2時間だけ。二人はそのつかの間の会話を心の支えにしながら過ごすのですが・・・。
そう、ちょっとした誤解が起こるんです。
李君行の誕生日に 林惜は驚かそうと学校のパソコンからビデオ通話をするんですが、その電話に李君行は出ない。時間が来てしまいメッセージだけでもと思い、李君行のSNSをひらくとそこには誕生日は一人で過ごすと言っていた 李君行が美人の先輩とケーキを持った写真が・・・。
この二人の距離と些細な誤解。
(長くなりましたが、)ドラマの展開がこう来ると分かっていても、とても、とても切なかった。胸が締め付けられました。
李君行のために用意したケーキを一人食べる 林惜。後から電話に気づき慌てて返信するももう連絡が取れない 李君行。その後、あえて 林惜は連絡を絶ってしまうんです。なんども月末に連絡するのに連絡がつかず、途方に暮れてしまう 李君行の悲しみ。
ただひたすらに机にしがみつき勉強をするだけの自分と、何もかもが新しく楽しい生活を送っている 李君行と差をとても実感して苦しむ 林惜。
恋する二人の思いが、苦しさがすごく切なかったです。
無事大学へ入って、李君行くんのがんばりで誤解もとけてからは、ラブラブの甘々。悲しみを乗り越えてからの、この幸せシーン。サイコーでした。
ラストに来ての、ライバルの 秦恺くんの告白シーンもとても良かった。ずっとずっと林惜ちゃんが好きで、でも李君行も好きで、二人の恋を応援もしていて、でも自分の気持ちに決着もつけないと、と。この告白のシーンの 秦恺の耳の動きが圧巻でした。
自分の思いを受け止めて、必死に応えようと涙を流しながら気持ちを話してくれる 林惜を見つめる 秦恺くん。顔は笑っているのですが、その張り詰めた緊張感が辛さが、耳の動きから痛いほど伝わってきて。この切ない二つのシーンに思わず涙がこぼれた私でした。
本当に素晴らしい青春ラブストーリーでした。
(画像出典 百度百科)