ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

THE PROMISE สัญญา I ไม่ลืม

 

『THE PROMISE สัญญา I ไม่ลืม 』 ★3

 

Kittikun Tansuhas(クン / キティクン・タンスハス)さん、Wattikorn Permsubhirun(キアク / ワティコーン・ペルムサブヒルン)さん、主演のラブストーリーです。全10話。

 

両俳優さんとも初めてお目にかかりました。

タイの俳優さんたちは日本語版ウィキペディアが早くに出来ていたりするのですが、まだ情報がなかったです。お二人とも30代の俳優さんなのでたぶんキャリアがあると思います。

 

このドラマもあらすじを含めて感想を書きたいと思います。

 

 

このドラマの私の一番は

 

ライバル Partyさんの告白シーンがとても美しかった、です。

 

子供の時近所に引っ越してきた Nan。都会から田舎に来てなじめない Nanと Phuは友達になります。でも、Phuの父親が急に亡くなってしまい Phuは離婚してメルボルンに住んでいる母親の所へ行くことになるのですが、「行って欲しくない」という Nanの言葉を聞きタイで祖母と暮らすことにするのです。

こうして、NanとPhuは一緒に成長して、誰よりもお互いを必要としながら友情を育んで行くのですが・・・。

大学生になった二人は相変わらずとても仲良しながらも、Phuはずっと、ずっと、Nanに友情以上の感情を持っていて、酔ってキスしたことでその感情が抑えきれなくなってきてしまうのです。

でも、NanはPhuのことを誰より大好きな親友以上には捉えていない。

Phuは大学の卒業式の日にNanに「母のもとへ行く」という置手紙を残して消えてしまう。

それからNanは10年間Phuを思い、Phuを探し続けていて・・・。10年経ってやっと気持ちの整理をつけた時、バンコクでPhuに再会するのです。

再会できたことを心の底から喜ぶNan、複雑なPhu。

と、こうしてもう友人としてはいられない、ここのまま一緒にいたらこの友情すらもダメにしてしまうと、大好きなNanを捨てることを選んだPhuと、永遠に一緒にいる、という約束をずっと信じ守っているNanと恋の様子が描かれているのです。(←完全に簡単なあらすじ書いたよ、私)

 

10年ぶりに再会してもNanのPhuに対する態度は何にも変わってないのね。10年前に消えた恨み言もなく、Phuに再会できた嬉しさで溢れちゃっている。相変わらずスキンシップも友情の境界線ギリギリライン(いや、越えてるか)なので、Phuはとても嬉しいんだけど、どうしたらいいかわからない。

そんな、心の中は複雑なPhuの前に、Nanの同僚、Partyが現れるわけです。Partyにしても10年ずっと思い続けていた友人がPhuと知ってとても平静ではいられなくなったわけです。

そして、Phuを煽った上での告白となるのですが。

この告白シーンが、美しかった。

(私はこのブログを書くにあたり、自分に馴染みのない最近の言葉をあまり使わないようにしているのですが、一番自分にしっくりくる言葉、昭和言葉(そんな言語はない)を多用しているわけですが、このシーンは「エモい」という表現がとてもしっくりくると思いました)

焚火のもとへNanを呼びだし隣に座らせ、そして、Nanの肩にそっと頭を置いて、自分の気持ちを告白する。Nanもそれを黙って聞き、ちゃんとPartyの気持ちを受け止め、答える。「俺にとてPartyは親友だそれはずっと変わらない」と。

「いつも私を軽蔑しないでくれてありがとう」と立ち去ろうとするPartyを引き留め「軽蔑したことなんて一度もない、俺を好きになってくれてありがとう」と抱きしめるNanがステキでした。

全編とても美しい映像と音楽でとてもキレイなドラマだったんですが、私にはNanの気持ちの変化が伝わってこなくて、少し残念でした。

Phuの方は苦しいぐらいNanを思っているのがすごく伝わって来たんですが、Nanの気持ちが分かんなかったですね。

Partyとのやり取りで男性からの恋愛感情も分かるし、Partyが自分に抱いていた感情に気づいているので、Phuの気持ちに気づいてないの?と思うわけです。「大好き、愛している」を大学時代から口癖のように言ってるわけですが、これは家族的な最愛の人のような意味なのだろうと。

友人から恋人になる恋愛は自分には考えられないと否定するので、ずっとPhuのことを恋愛対象として見ていなかったのは確かなわけで。

でも、Phuの告白にはその場でOKを出すんですよね~。躊躇いもないし、むしろ待っていた感がある。この告白シーンを観て、なんだNanもずっとPhuのこと好きだったのか、と思ったんです。10年もったいなかったなと。

でも、そんなことはやはりおかしいので、再会してから隠そうとしてもあふれ出ているPhuの気持ちに触れていくうちに、Nanも自分の気持ちに気づき始めたということだと挟み込まれる映像などから推察したんですが、もっとズバッとそのへん分かりやすく見せて欲しかったなと。

綺麗なドラマでしたが、Phuの弟のエピとか飛行機事故のエピとか省いて、もうドドンと二人の恋愛部分だけをドカンとぶちかましかまして欲しかった、もっと見たかった、という己の欲求が勝った視聴後感でございました。

 

 

                    (画像出典 @ThePromiseBL)