ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

小説の向こう側〜To Ship Someone〜 全世界都在等你们分手 To Ship Someone

 

『全世界都在等你们分手 To Ship Someone』 ★4

 

朱正廷(ジュー・ジャンティン)さん、卢昱晓(ルー・ユーシアオ)さん、主演のファンタジーサスペンスドラマ。全24話。

 

朱正廷(ジュー・ジャンティン)さん、「孤独的野兽」を視聴しました。乐华七子NEXTのメンバーさんですね。「孤独~」の時と今回印象違ったわ~。

卢昱晓(ルー・ユーシアオ)さん、「明天也想见到你」「キミの鼓動が恋しくて~Stay with Me~ / 时光与他,恰是正好」を視聴しました。「キミの~」がもう日本上陸!私が観た数ある華流恋愛ドラマの中でもトップ10に入るぐら良いドラマだったので、嬉しい限りです。現代劇はなかなか「これが観たい!」と思っているものが上陸してくれないので、すごいわ~、良かったわ~。配信始まったら、U-NEXTさん契約しちゃおうかしらと思ったわ~。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

ドラマ制作会社のがけっぷち社員(会社の経営が悪化して首を切られそう) 宋言柒 は企画会議で今自分が嵌っているネット小説の良さを熱弁して、リーダーに版権取得を納得させます。

始めはそのネット小説を知らなかったリーダーもその小説を読み、会社の方針にも合っているからぜひ版権を獲得してこいと後押ししてくれることになります。

自分が会社に残れるかのカギを握る版権取得なので、気合いを入れて作者 纪述 に会いに行く 宋言柒なのですが、初対面から不審者と思われ警戒され、誤解が解けても版権の交渉には一切応じて貰えません。

何度、行ってもけんもほろろに断られてしまうのです。

それでも、常に楽観的で前向きな性格から諦めずに頑張るのですが、 纪述の書いている「灿若繁星之影帝也要谈恋爱」(ドラマ中でも何その題名?という題名)という小説が更新されると、宋言柒の推しの主役カップルに別れが訪れているのです。

バッドエンドは会社方針にも合わないため、版権より何より、このまま行くと自分は職を失ってしまう危機に陥ってしまうと慌てる 宋言柒はバス停で文句をいいながらファンのウェブサイトに入ると、なぜか小説の中に入り込んでしまいます。

戸惑う 宋言柒ですが、目の前で小説の男主 俞乐と女主 叶熙宁の関係にひびが入る原因になるライバル女子の 孙希恬とのやり取りを見て、その中に割り込んで誤解が生まれないようにと芽を摘みます。

すると、急に周りから人が消え空中に「この章を更新しますか?しませんか?」という問いが現れます。不思議に思いながらも「是」を押すと現実へ戻ってくるのです。

この出来事を夢だと思う 宋言柒ですが、数日後にまた小説の中へ入ってしまうのです。

そこでもまた推しカップルの別れの原因の交通事故を身体を張ってなかったことにする 宋言柒です。

そして、自分 小柒 が 叶熙宁の所属する芸能事務所の社員だと知り、叶熙宁と一緒に社に戻ると、そこの社長 记述 が作者の 纪述そっくりなことに気づきます。この社長の 记述が 叶熙宁のことが好きでやはりこれからの展開で二人の障害になるので、「社長の事が好きなんです」と告白して、先手を打って邪魔に入るのです。色々邪魔しているうちにまた章の終わりが来て現実に戻ってきます。

現実世界では本当の小説が 宋言柒の行動した通りに書き換えられてしまっているのです。

その後、宋言柒は三度目にまたファンサイトから小説世界にやってくるのですが、今度は 纪述もそのファンサイトをクリックしていて、作者 纪述が社長 记述の中に入ってしまいます。

こうして、自分の推しカップルがハッピーエンドを迎えられるように小説世界の中で色々やらかす 宋言柒と、自分の小説を上書きされないようにそれを阻止する 纪述との攻防が始まっていきます。

 

 

このドラマの私の一番は

 

熱烈なファンの 宋言柒の推しカップルに注ぐ情熱が私に刺さった、です。

 

小説世界で 宋言柒のとる行動がもうたまらないんですよ。私がいつもドラマを見ながら取っている(叫んでいる)行動と一緒。

多くの恋愛ドラマで繰り広げられる、あの誤解たち。ドラマの中では主人公たちは悩み打つ手がなくてその罠にはまってしまいますけど、冷静になって俯瞰して見れればそんな誤解は生まれない、というのありますよね~。

いつも画面の向こうから「ダメ、そこではっきりさせなきゃ」とか、「その女はこずるいのよ」とか、「はっきり事情説明しとこう!」とかいっぱい叫んでるわけですよ。俯瞰できる立場の私は。だから、宋言柒の取る行動が気持ちいい。

宋言柒の別れ防止のためにやることに納得しかないわけで。

纪述は小説の作者として自分の作品を汚されたくなくて 宋言柒を邪魔していると言うわけではないんです。

子供の時に経験した悲しい出来事と、大学時代に味わった無力感とが合わさって、人生に希望を持たなくなっちゃたんですね。希望を持たないほうが、望まないほうが、何倍も楽に生きていける、悲観的にすべての物事を考えるようになってしまった。

反対に 宋言柒はどん底まで落ちれば後は上がってくるだけ、どんなことにも希望はあるし、転んでも歩き続ければその先には幸せが待っているのよ、という楽観者。

小説世界の中で、架空の人物である 俞乐と 叶熙宁を必死で守り応援する姿に 纪述が心動かされる姿がまたいいんです。

物語りにはまり込んで色々やる 宋言柒に共感して、そしてこのドラマの主人公 纪述の心の変化に感動し、と何だか二度楽しめたです。

そしてこのドラマ、ファンタジーSF要素に加え中盤からまさかのサスペンス要素が入ってきまして。この華流ドラマの大盛りっぷりがまた面白かったです。

今視聴しているのが、有名俳優さんの主演するドラマが続いているので(もちろん、すごく楽しく観ているんですよ)、とても新鮮で面白く、華流ドラマにハマる醍醐味を感じたドラマでした。

 

 

                     (画像出典 百度百科)