ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

9-1-1:LONE STAR

 

『9-1-1:LONE STAR』シーズン1~シーズン3

 

ロブ・ロウさん、リヴ・タイラーさん(シーズン1のみ出演)、主演のレスキュー・ヒューマンドラマです。

 

久々にアメリカドラマの感想を。

こちらのドラマは『9-1-1: LA救命最前線』(シーズン5まで視聴)のスピンオフとなっています。本家も視聴したのですが、こちらの感想を書き留めて置こうと思いたちました。

本家のシーズン1をかなり前にレンタル視聴していて、シーズンが更新されているなと思いチェックしてみるとかなりシーズンが更新されていることと、このスピンオフ作品があることを知ったのです。

そして軽くキャストを確認して驚き、まさかのロブ・ロウさん主演とな!「アウトサイダー」世代としましてはこれは見逃せない。しかも、リヴ・タイラーさんも出ている。豪華すぎる!と興奮しまして。

 

大まかなあらすじとしましては

 

911、緊急通報ダイヤルに掛かってくる通報から始まり、現場に駆け付ける消防士、救命士、警察官たちの命がけの救助活動が一話完結で描かれています。

第一対応者の人たちの活躍を描くドラマとなっています、消防士、救命士、の他に「911」のオペレーターがこの第一対応者、ファースト・レスポンダーとして描かれているのが他のレスキュードラマと違うとこかなと、思います。

本家の「911」もシーズン1はオペレーターが主でしたがどんどんレスキュー活動に重きが置かれるようになっていき、その規模も大きくなっていきます。スピンオフが制作されるぐらいなので人気も出て予算も大きくなったのだと。

そんなスピンオフシリーズなのでこちらは最初からかなり大がかりなレスキューシーンが次々登場してきます。ひと昔前ならばこんな災害はドラマの中だけと、ちょっと現実から離れた立場で視聴できた災害現場も、今は日本だけではなく世界のニュースで近い本当の映像を目にするという・・・。ドラマとして救助シーンをハラハラしながら見守りながらも、身近で起きるかもという恐怖も少し起こってしまいながらの視聴となりました。

 

 

このドラマの私の一番は

 

TKとカルロスという素晴らしきカップルの行く末、です。

 

アメリカドラマといえば、とにかく仲間との信頼、絆、友情、この描き方が本当に素晴らしいのですが、このシリーズでもそれがサイコーなんですね。

 

9.11で勤め先のマンハッタンの消防署で唯一生き残った、オーウェン・ストランド(ロブ・ロウ)は、後にその分署を立て直しました。その手腕を買われ、テキサスで不幸な工場爆発により一人以外のすべての人が亡くなった消防署を立て直して欲しいと頼まれるのです。

始めは断ったオーウェンですが、自身に肺がんが見つかり、恋人にプロポーズをしようとしていた息子 TK・ストランドは振られた事で薬を飲みすぎ意識不明になってしまう。TKは助かったのですが、オーウェンはこのことを切っ掛けにテキサスに行くことを決めるのです。

新天地テキサスで新しいメンバーを自ら集め、TKと一緒に126分署を軌道に乗せるためがんばる二人なんです。

このオーウェンが新しく集めたメンバーが癖つよの人たちばかりなんです。能力はあるけどはみ出し者なんですね。

126分署の生き残りでPTSDを抱える ジャッド・ライダー。危険に身を置くことが好きなため無鉄砲な マルジャン・マルワニ。人一倍観察力の優れたトランスジェンダー ポール・ストリックランド。失読症を抱えているので試験に受からず万年見習いの マテオ・チャペス。そして、とても心が繊細なゲイの息子 TK。

このメンバーと救命士のミシェル・ブレイク(リブ・タイラー)。警察官の カルロス・レイエス。ジャドの奥さんで911のオペレーター グレース・ライダー。

このメンバーが友情を築きながら、危険な仕事に取り組んでいくんです。 

どのメンバーも魅力的、失語症のマテオのためにみんなで試験問題に取り組むエピとか素敵なエピは満載なんですが、やはり一番はTKのエピ。

優しすぎるため仕事のストレスを抱え込み一時薬物(鎮痛剤)中毒になってしまったけど、父母の大きな愛と支えと自らの努力でそれを克服していたんだけど、恋人に振られまた手を出してしまう。

テキサスに来た時はまだその傷を引きずっているんです。でもカルロスと出会い一目でお互い惹かれ合うんですが、TKはまだ新しく恋を始める準備は出来てなく、身体だけの付き合いを求めていたんだけど、カルロスは二人の関係を進めようとする。

でも、TKにはっきりとそれを否定され、あきらめるんです。

友人のようでそれ以上の関係を続けていると、TKが撃たれて意識不明の危篤になってしまう。カルロスは改めてTKへの気持ちを確認するんだけど、TKは踏み切れない。

そんな二人がシーズンを通してどんどん愛を深めて行くんですが、そのエピソードがどれも素晴らしくて。単話の話もスピーディーで引き込まれるものばかりですが、このシーズン通して変わっていく二人の関係は胸キュンですし、グッときますし、先が気になりますし・・・応援したくてたまらなくなるのです。

「タルロス」というカップルネームで見守っているファンがたくさんいるといいますが、すっかりその一員になってしまいました。

もう早くシーズン4が見たくてたまらない、待ち遠しいです。

 

コロナ期間に制作されたシーズンもあり(本家でも)、華流ドラマでもコロナ題材のドラマを視聴しましたが、レスキュードラマだけあってアメリカでのコロナの隔離生活がどんなものだったか挟み込まれています。全世界が同じように大変だったんだと・・・当たり前のことに気づかされたり。

911」のオペレーターが電話だけで人を救っていく凄さとか、電話だけの付き合いでその後の事が分からない苦悩とか、普段想像もしない職業を知ることもできたり。

 

展開はスピーディー、笑いあり、涙ありとアメリカドラマを堪能できた、シリーズでした。『9-1-1: LA救命最前線』もすごく面白いです。