『骄阳伴我 Sunshine by My Side』 ★4
肖战(シャオ・ジャン)さん、白百何(バイ・バイホー)さん、主演のお仕事恋愛ドラマです。全36話。
肖战(シャオ・ジャン)さん、「華麗なる皇帝陛下 / 哦!我的皇帝陛下」「陳情令 / 陈情令」を視聴しました。あまり作品見れてないんですよね~、「玉骨遥」もなかなか進まなくて・・・。
白百何(バイ・バイホー)さん、「欢迎光临」を視聴しました。
このドラマの簡単なあらすじは
広告代理店に勤める 盛阳 はデザイナーのアシスタントとして日々仕事に追われています。毎日残業続きなうえ、上司にはアイデアを勝手に使われ、その上仕事を押し付けられます。勝手な上司に言いたい事はあれど、ぐっとこらえて仕事をこなしていきます。
そんな 盛阳には10年前に会った 女性監督にもう一度会いたいという、胸に秘めた強い思いがあります。その思いのためにデザインの勉強をして広告業界に就職したのです(もともと絵を描くのが好きで才能はあった)。
そんな思い人と 简冰 と思わぬ再会をする 盛阳。 简冰は同じCM監督を務める旦那 薛易明 の止まない浮気に愛想をつかし離婚することに決め、一人呑んでいたのです。レストランで酔っぱらった 简冰に絡まれた 盛阳はほっておくことができず面倒を見ることに。
翌日ホテルで一人目覚めた 简冰は途切れ途切れの記憶から、盛阳のことを思い出しお世話になったお礼をしようと連絡してきます。連絡が来たことに大喜びの 盛阳は友人 宋晨 の助けもあり 简冰の住所を知ることができます。
10年ぶりに会ったあこがれの女性と何とか親しくなりたい 盛阳の恋の行方と、二人の仕事の様子が描かれていきます。
このドラマの私の一番は
後からじんわりくる温かい人間関係の形です。
盛阳と 简冰のラブラインだけではなく、简冰と前夫 薛易明と関係、友人 梁珊珊との関係、盛阳と家族、盛阳と友人 宋晨との関係、宋晨と 後輩 潘柔との関係、現実的で等身大に描かれている彼らの関係がとても温かい。
その関係のすべてが、バーンと燃えるような熱さではなく、後からじんわり全身に染みわたるような、そんな温かさで。
二人の恋は 盛阳が自分の思いは憧れではなく、ちゃんと恋だ!と理解したらすぐに正面から告白、撃沈、と直球で進みます。この時 盛阳に自分の気持ちを確認させる、宋晨のセリフがいいんですよ~。
まあ10歳年上なうえ離婚直後、简冰がその直球な思いをすぐに受け止めるはずもなく撃沈しますが、ちゃんと直接宣言されたことで 简冰の気持ちも動き始めます。
いっしょに仕事をするようになり、親しくなればなるほどお互いを理解していく二人。
色々じんわりくるんですが、一番じんわりきたのが、二人が恋人同士だと知った 盛阳の母 罗美娟 の取った行動です。
罗美娟さんはですね、もう私の友人だったかしら?と思うほどの親近感でして。序盤に旦那と派手なケンカをするんですが、罗美娟さんの気持ちが良くわかる。私と友人たちの飲みの席の愚痴そのままで。私は罗美娟さんのようにもう見栄を張るような人間関係はなくなりまして、ほんと昔から一ミリも成長してない親しい友人とバカ話しかしないのですが、旦那の愚痴はみな止まりません。
そんな 罗美娟さん、大好きな息子が10歳年上のキャリアを持つ女性 简冰と付き合っていると知った瞬間、26になるまで自宅に置いていた息子に家を出ろ、と言い放ちます。父 盛向前は 简冰が年上なのが気に入らなくて追い出したと思っているんですが、そんなささいな理由ではないのです。
盛阳と简冰の間にあるもの、年の違いはもちろん、キャリア、収入、そのすべてが障害になりうる。それは愛だけでは決して埋まらない溝だと。母親に反対されたぐらいでだめになるなら、これから押し寄せるそれらの障害を乗り越えられるはずがない、と突き放したんです。
もう、その通りよ、罗美娟さん。よくやった。本当にキャリアがしっかりある年上の女性と付き合っていく、難しいんですよ。私知人でうまくいった人いないですし。反対はいくらでもいるんですよ。一回りでも20歳年下でも男性が上ならいくら上でも問題がない。もちろん、女性が上でも女性の年収が上でなければ大丈夫なんですよね。まあ、ひもで大丈夫という男性もいますから、これでうまくいくカップルもたくさんいるとは思うんですが、ひもに徹しられる男性ってね、その他色々問題だらけって人多いですから(←偏見)。
追い出された 盛阳は 简冰を頼るなんて考えませんから、まず仕事の困難にぶつかる。同じ頃 简冰も自分の家庭の事情で仕事以外の困難が訪れるのですが、こちらももちろん 盛阳を頼るなど考えません。
内緒のまま会える時間が減りながらも二人の関係は良好なんですが、お互い内緒にしていた困難を知るんですね。そして 简冰は自分のテリトリーに入ってこようとした 盛阳を突き放します。突き放された 盛阳は自分の価値について考えて落ち込んでしまいます。
その時に 盛向前父さんが慰めるのですが、この父のアドバイスがまたサイコーでした。
「お互いに愛し合っている時でも、その愛に確信が持てなくなる時がある。そんな時はじっくりちゃんと彼女の目を見ればいい。その目に愛があり、彼女の取った行動がどんなものでもそれが愛から来ていれば、他の事は関係ない。愛があれば邪魔するものに屈しなくていい。ただ信じて突き進めばいい」(こんな感じだったと…)
この言葉に励まされた 盛阳(と私)はもう迷いなく全力で简冰の元へ行きます。邪険にされてもへこたれません。
こうして二人はずっと一緒にいるための最初の壁をこえるのです。
その他のラブラインもとても好きでしたし、二人に訪れる仕事の困難も簡単ではないけど、ブレずにショートカットもせず、しっかりとした仕事のポリシーをもち進んで行く二人が素晴らしいですし、ちゃんと最後には報われる結果で幸せになれます。
ドラマラストはドラマらしい華やかな愛情表現で終わりますが、私はあんな華々しさではなくしっとり終わってくれたほうが好みではありましたが、みんなに明るい未来が見えるハッピーエンドでございました。
(画像出典 百度百科)