『西出玉门 Parallel World』 ★４
倪妮（ニー・ニー）さん、白宇（バイ・ウー）さん、主演のパラレルワールド恋愛ドラマです。全３８話。
倪妮（ニー・ニー）さん、「運命の桃花～宸汐縁～ / 宸汐缘」「在一起」「流金岁月」を視聴しました。
白宇（バイ・ウー）さん、「シンデレラはオンライン中 / 微微一笑很倾城」「鎮魂 / 镇魂」「紳士探偵L ～魔都・上海の事件録～ / 绅探」「蓬莱间」「ロング・ナイト / 沉默的真相」を視聴しました。
このドラマの簡単なあらすじは
世間から自分の事を忘れてもらうために、老いた叔父になりすまし生きている 昌东 の元へ 叶流西 という女性が訪ねてきます。叶流西は砂漠のガイドに 昌东を探していると話します。
おじに扮した 昌东は「彼はもうガイドはしていない。二年前にあった事件を知りませんか？」と聞きます。でも 叶流西はその事件の載った雑誌を見せるのです。二年前、仲間１９人と砂漠に行った 昌东はそこで仲間全員と砂嵐にあい一人生き残ったのでした。ガイドで砂漠に精通していた 昌东だけが生き残り、犠牲者の家族もマスコミも一斉に 昌东に事実とは違うことも含めた責任を追及したのでした。
その事に何の反論もせず 昌东は二年間犠牲になった仲間のために必死に働き賠償金を払いながら隠れて生きたのです。
そんな 昌东に 叶流西は一枚の写真を見せます。その写真には二年前の事件で亡くなった婚約者が写っていたのでした。
叶流西は記憶を失くしていて、二年前以前のことを覚えていないが、砂漠で首を吊っている所を発見され、その時持っていたカメラに残ったフィルムを現像したらこの写真が写っていた。砂漠に行けば何か思い出すかもしれない、そう話すのでした。
婚約者と仲間の遺体を連れ帰る、それは 昌东の悲願でもあり、叶流西の事を何もかも信じたわけではないが、砂漠に戻ることを決める 昌东です。
砂漠に入った 昌东と叶流西と 昌东の友人 肥唐はそこで、摩訶不思議な現象を体験することになるのです・・・
砂漠で体験する奇妙な事件から、パラレルワールドへと導かれていく一行。そこで分かってくる 叶流西の正体・・・と不思議な冒険が始まっていきます。
このドラマの私の一番は
常に自信に満ち溢れ、強気で明るい 叶流西ねーさんです。
昌东を訪ねて来た時から強気で、自分のやりたいことが叶わないとは一瞬も感じさせない 叶流西さん。
その常識の枠に囚われない言動から 昌东は、叶流西に何とも言えない奇妙さを感じています。そして砂漠で不思議な体験をして行くうち、二年前に夢だと思っていた記憶が本当の事だったと思い始めるのです。
夢のような出来事が本当にある、砂漠が別世界に通じているとすんなり確信するのです。そして 叶流西はそこからやって来た人間だと。
自分の正体を知りたい 叶流西と、連れていかれた仲間の遺体を連れ戻したい 昌东は、危険を承知でパラレルワールドへと入っていきます。
辿り着いたその世界で、一緒に命を懸けて事実を追いかけている内、二人はどんどんお互いを知り、惹かれ合っていきます。
ポスターから冒険色が強いＳＦものだと思っていたのですが、どちらかといえば恋愛ドラマだったと。
異世界に行き、昌东が婚約者を埋葬してからの 叶流西の直球勝負の恋の運び方が良かったです。もうすごい自信家（自覚がないのもいい。天然の自信家）なので、その告白も１６０キロぐらいの真っすぐストレートで。
「昌东、いつあなたは私に告白するつもりなの？あなたの性格から婚約者を忘れるのに時間が必要なのはわかっている。でも、あなたを好きな気持ちに気づいたからには私はこの気持ちを隠すつもりはないし、あなたも私が好きなのは分かっている。はっきり言ってくれれば、後はあなたのペースに合わせるから」と 昌东に迫る迫力、素晴らしかったです。
始めは 叶流西が異世界の人で記憶もないことから、踏み込むのを躊躇っている 昌东も自分に素直になって、そのドデカイ懐に飛び込んでからはラブラブです。
この主役カップルが 昌东の示す愛情も行動もとても男前にも拘らず、叶流西の男前ぷっりには叶わず、昌东が姫に見えるステキなカップルでして。
昌东も戦う時もちゃんと戦える男なのに、守ってもらってるように見えちゃう力強さ。恋人になって良く笑うようになった 昌东の笑顔が可愛いいんですよ、幼く見える愛らしさ。
とにかく、行動、言葉、叶流西のとるすべてがカッコイイんですね。
異世界の中でも特別な存在で、破壊者にも救世主にもなり得る異分子的な存在。最終的には 昌东や仲間たちを助けるために、異世界の支配階級を壊す戦いに挑むことになっていきますが、生まれながらのリーダーって本当にいるんだと、その存在がストンと落ちる輝きが 叶流西にありました。そこが本当にすごかった（中の倪妮さんの存在もデカい）。
悪役として 龙芝 という人が出てくるんですが、このとことん嫌な女を 孟子义さんが演じているんですが、「陈情令」「花琉璃轶闻」と観るたびにまったく違う役柄をこなしていてすごいなと感心してしまう。
後、異世界で仲間になる 阿禾 という娘さんを 卢昱晓さんが演じているんですがこちらも「时光与他，恰是正好」「云之羽」とこれまたまったく別人！と役者の醍醐味を見せてくれてます。
冒険＆恋愛ドラマとして楽しく視聴していましたが、こちらラストにオチがあります。途中に物語としての語りが入るので、予想できないオチではないのですが、こういった終わりは好みが分かれる所、私は苦手なので、「うーーん」となってしまいました。
原作はどういう締めくくりなのか気になりました。
それと、仲間の一人 高深がペラペラになって生きる道を選んだのにも、それで良かったのか？と。締めくくりの幸せな再登場シーンもアニメでびっくりでした。
（画像出典 百度百科）
