ドラマ大好き

主にアジア(華流)ドラマの感想と、簡単なあらすじを書いています。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

烬相思  The Inextricable Destiny

 

『烬相思  The Inextricable Destiny』 ★4

 

宋伊人(ソン・イーレン)さん、王佑硕(ワン・ヨウシュオ)さん、主演の時代ラブロマンスです。全26話+番外編。

 

宋伊人(ソン・イーレン)さん、「全世界最好的你」「我凭本事单身」を視聴しました。久しぶりございましたが、ますます華奢になられた感じがしました。

王佑硕(ワン・ヨウシュオ)さん、「玄门大师」「芸汐伝~乱世をかける永遠の愛~ / 芸汐传」「如意芳霏(にょいほうひ)~夢紡ぐ恋の道~ / 如意芳霏」「九齢公主~隠された真実 / 君九龄」「月歌行」「亲爱的天狐大人」を視聴しました。

 

 

このドラマの簡単なあらすじは

 

嘉麟国の 贺良将軍の娘 贺九灵 は身体が弱いことから長く預けられていた 五华山玄天散人 の元から将軍の元に戻ってきます。

人里離れた山奥の五华山で天真爛漫に育った年若い 贺九灵は初めての都で父将軍に咎められても、咎められてもつい悪人を見逃せずやりたい放題。何も恐れないその姿は小霸王と噂されていきます。

そんな時、父から子供の時からの婚約者と正式に結婚に向かう話を聞きます。

自分の夫となる人の基準を強さだと決めていた 贺九灵は、婚約者 容钰 が絶世の美男子で占星馆少馆主として人々の尊敬を一心に集めるような男性であったとしても、この結婚が気に入らないのでした。

この婚約を破棄するために色々画策してやらかす 贺九灵。

でも婚約を破棄しようとして起こしていたその行動を 容钰は自分を思ってくれていると勘違いしてしまって。元々この婚約が微塵も嫌ではなかった 容钰はますます 贺九灵を大切に思う様になっていきます。

皇帝の許可も出てしまったが、贺九灵の本心を知った 容钰は婚約を解消しようとしますが 贺良がそれを断ったため、身を引く決心をした 容钰の気持ちを知らない 贺九灵は最後の手段だとして 容钰に「恋忘れの薬」を飲ますのです。

そして運悪くその夜二人は謎の暗殺者に襲われ、容钰は 贺九灵を庇って矢に撃たれ、倒れた 容钰を庇って戦った 贺九灵も重傷を負ってしまいます。

贺九灵の方は何とか傷も回復してきますが(負傷した左手は使えないまま)、容钰は意識が戻らず何か月も眠ったままで・・・。それが自分が飲ませた薬のせいだと知った 贺九灵は自分の育った五华山へ連れて行き、師父 玄天散人に解毒剤を作ってもらおうとします(師父は虫を使った医術のエキスパートです)。

そして無理やり五华山へ連れて行く途中で、奇跡的に 容钰は目覚めるのですが、目覚めた 容钰は言葉も日常の事も何もできない子供のようになってしまって・・・。

必ず 容钰を元の 容钰に戻すと決めた 贺九灵は師父に断られた後も自分で解毒剤の研究をしながら、自分だけを慕う雛のようになってしまった 容钰の世話していくのですが・・・。力を持ち過ぎた 贺良将軍に対する反対勢力の圧力で 贺良一家は辺境の地の守りに戻っていくことになり、二人は別れ別れになってしまうのです・・・・

 

 

このドラマの私の一番は

 

怖いもの知らずの天真爛漫な16歳だった 贺九灵を襲う悲劇と成長です。

 

容钰の務める 占星馆は占星術を使って人の未来や国の未来を占い、皇帝に非常に重用され、重い地位にいるのですが、容钰の占いは占いというより予知に近く、婚約者の 贺九灵が後四年しか生きられないことを占いで知り、その運命を変えよう、贺九灵を守ろうとしていたのです。贺家に降りかかる不幸も予測していて、辺境に戻るのをとめていたのですが、容钰が子供のようになってしまったことで、贺家は一家が滅亡に向かうのを分かった上で都を離れることにします(そのぐらい 容钰の占いは外れない)。

贺九灵も 容钰のことが気になって仕方がないのですが、死ぬ時は家族と一緒にという強い気持ちで 容钰の元を離れます。

でも、辺境での四年間は至って順調で贺家のみんなは一安心するのですが、褒賞を与えると皇帝から都へ呼び戻された 贺家は陰謀に嵌められてしまいます。

一足先に都に来ていた 贺九灵と三男 贺秋庭と次男嫁は何とか難を逃れるのですが、追手は執拗に追いかけてきて逃れることのできなかった、贺秋庭は 容钰の元へと 贺九灵を連れて行き「贺九灵は 容钰と結婚した。だから 容家の人間で 贺家と関係ない」と追手を止めるのです。

一夜にしてすべてを失ってしまう 贺九灵。

贺秋庭が切り殺されていく前で簡易な結婚の儀式をやり切る 贺九灵の姿に涙しかなくて・・・。傷つき倒れた 贺九灵が家族の処刑日にやっと目覚め処刑場に向かう雪の道、間に合わないと馬車を下り、雪積る道に膝をつき、最後の挨拶をする 贺九灵の姿。

こうなることが分かっていたと重い覚悟のもと死刑場に居る家族(妊娠中の長男の嫁までも一緒なんですよ、見てられなかった)。

降りそそぐ雪が作り出す静寂な祈りの場、贺九灵の思いが哀しすぎて、涙が止まらず、今思い出しただけでも涙が出るような美しいシーンでした。

贺九灵は容家の嫁として子供の様な 容钰と一緒に過ごし、必死に解毒剤を作りながら過ごしていくのですが、傀儡の皇帝になってしまっている皇帝から(皇太子の時に知り合っている)、朝廷の粛清を頼まれ、それは贺家の復讐とイコールなのでその任を受け影で暗殺をしていきます。

そして子供の様な 容钰と仲睦まじく過ごしているのですが、贺九灵は 容钰への気持ちを毒を飲ませた罪悪感と責任感と自分の気持ちをごまかしていて。やっと解毒剤が出来、容钰は元に戻るのですが・・・。

この恋も両片思いの二人には辛い未来しかなくて・・・。

序盤の怖いもの知らずの無邪気さがもう嘘のように、重く哀しい 贺九灵の運命に涙をいっぱい流した後半でございました。

子供の様な 容钰が可愛すぎたのが唯一の救いでございます。

ラストも番外編まで観なければ絶対に完結しないお話です。これyoutubeで番外編まで観れて本当に良かった。マンゴーtvさんありがとう、でもいつも思うが、なぜ番外編としてラストをお作りになるのか・・・、課金のためだとは言え違う方法があるのではないかと・・・。

 

 

                     (画像出典 百度百科)